クロの契約者 赤の魔女編 登場人物紹介


■ 一里 雄一

7歳のとき車の事故で両親を失う。雄一自身も命を落としかけたが、クロコとの契約により一命を取り留める。クロコとの契約は心臓交換という形で行われたため、雄一の体にはクロコの心臓がある。また、この心臓交換の副作用として雄一はクロコの能力を幾分か行使する事ができるようになった。
しかしその結果、周囲からは気味悪がられ、寂しい幼年時代を過すコトとなる。

冥庭界には蝙蝠傘の男に無理やり連れてこられ、しかも吸血鬼の森に放り出されるという始末。まったくもって運の無い野郎である。クロコともはぐれ途方にくれていたところを綾芽に助けられる。


 ■ クロコ

雄一からは「謎の生命体クロ」と呼ばれている。雄一の契約者。
実際のところは、アースグランド(魔界もしくはグランドマザーのこと)から零れ落ちたエネルギー生命体である。何万年という年月を経て知識を手にし、自らの意思で動くことができるようになった。エネルギー生命体は、単独では実体がもてないため、現界に存在する為に、契約者を必要とする。
契約者をなかなか発見できず、現界をうろついているところに、交通事故で瀕死の重症を負った雄一を見かけ、丁度良いと、7歳の雄一に契約を持ちかける。
なお、クロコの声は雄一にテレパシーのようなもので、伝達する事しかできないため、周囲には聞こえない。しかし、雄一は口で喋って伝えないといけない為、クロコと話しているときは独り言を言っているような状態となる。


■ 日向野 綾芽

魔術師の家系に生まれた生粋の魔術師。闇属性の魔術を得意とする。
どうやら先祖が日本出身の魔術師らしい。その為日本名と考えられる。先祖がいつの時代の日本から冥庭界に来たのかは不明。
綾芽自身は冥庭界で生を受けたが、魔術師としての修行は現界で行っていたため、現界についていろいろ知っている。間違っていたり、曖昧だったりするが・・・。しかし、コンビニの存在やモアイの事をしっているので、割りと雄一と同じ時代で魔術を習っていたのかもしれない。



 ■ シワス

冥庭界随一の富豪である地主の屋敷で働いている使用人。昼間地主の屋敷を訪ねると必ず彼女が迎えてくれる。というか、他の使用人を見ることが無い。そして用向きを伝えると既にそれについて用意しているという準備のよさが売りである。しかし、逆に用意が良すぎて気味が悪い。元々地主自体も謎が多いため、相乗効果で効果覿面である。

ちなみに、夜になると逆に彼女が出てくる事はなくなり、入れ替わるように別の使用人達が迎えてくれる。



 ■ 茨木 童剛

鬼が淵に住んでいる、文系の鬼。鬼といえば酒、喧嘩、祭りの三拍子が揃えば文句なしのハズだが、この童剛はなぜかそういったものに興味が薄く、一族の書庫の本や現界の本を噛付くように見ている。

ある日、宿街に現界の本を買いに出かけたが、途中で赤の魔女に捕まり、
操り人形にされ、雄一に襲い掛かる。


 ■ 弥生

冥庭界随一の富豪である地主の屋敷で働いている使用人。腹を空かして死にかけている雄一に食事を持ってきた。何故持ってきたのか理由は不明だが・・・。

自分の長い髪を自在に操ることができ、どんな重いものでもひょいと持ち上げ運んでしまう。意外と力持ち。雄一宅に食べ物と机と椅子を運んだときも髪でひょいと持ち上げ軽く持っていっていた。ただ、自分より格下にはそっけなく冷たくドS。というか自慢の髪で自由にひっぱたいて良いと思っている。つまりドS。



■ シフォン・アルジェリエ

雄一のところに”赤の魔女ガレット・デ・ロア”を斃して欲しいとたのみにきたが、雄一と童剛の失礼極まりない洗礼を受けたかわいそうな魔女。
赤の一族(魔女の王族)の生まれだが、魔法の腕は申し訳程度。つまりてんで駄目。
魔女の谷を出て、赤の魔女を追跡していたが、逆に刺客を放たれてしまう。
そんな時、赤の魔女に操られた鬼と雄一が戦っているところを目撃する。
彼女の目には雄一が赤の魔女に対抗できる存在として目に映ったため、自分の手助けをしてもらうよう頼むことにした。


 ■ フォン・ブラー

冥庭界変態十二支毒蛇フォン・ブラーという通り名だが、
本人は「OKAMA」押し。
赤の魔女ガレット・デ・ロアからの魔女シフォンの殺害依頼を受け、シフォンを追ってきたがクロコに返り討ちに合い雄一と童剛の無礼極まりない洗礼を受けたかわいそうなオカマ。

現界から冥庭界に移住してきた住人で、移住してきた理由は人類を守る三本の剣の噂を聞き、自分の命が狙われると勝手に勘違いしたため。
冥庭界に移住してきてから、同じ悪魔式魔法術のマギの組織である、魔術結社に加盟する。その後、似たような雰囲気の魔術師とつるんでいたらいつの間にか冥庭界変態十二支という通りなで名乗るようになっていた。魔法生物の召喚が得意で、召喚のための魔術書をいつも持ち歩いている。


 
■ フィナンシェ・バルバストルス

緑の一族(魔女の王族)傘下の中流階級出の魔女。
また、緑の魔女スフォリアテッレ・アマルフィの4番目の弟子でもある。
赤の魔女の幽閉の際の作戦に参加しており、今回の赤の魔女の討伐隊にも起用されるほどには信頼と実績がある。しかし、討伐隊はあえなく壊滅。一人かろうじて生き残り、玉砕覚悟で任務を続行するか、断念して谷へ帰還するかの瀬戸際の時、雄一達と出会う。

現実主義者で冷静でクールに見えてすぐにキレる。強気な女性。
呆れた時に言う「マジ意味わかんねぇ」が口癖。


 ■ 赤の魔女 ガレット・デ・ロア

四天王姫(シテンオウキ)一族の一つ、赤の一族の族長である。
「ガレット・デ・ロア」や「赤の魔女」という呼び名は赤の一族の族長の事を指す言葉であり本名ではない。
転生術というものが使え、そのおかげで年老いると新しい躰に転生するため、大昔からの知識を保有しており、魔女族の知恵袋的存在。
しかし、記憶の伝承式という儀式が失敗し、半狂乱してしまい幽閉されてしまう。その後、何者かの手引きにて谷からの脱走に成功し、現在は冥庭界で精霊の復活を目論んでいる。



■ 水奈

冥庭界随一の富豪である地主の屋敷で働いている使用人。基本的に人の話を自分の都合のいいように拡大解釈する自分中心に世界が回っていると本気で勘違いしている痛い人。ウザイ。人懐っこくはあるが、人の話を聞かない上、喋る時に単語に「さん」や「くん」をつけ、語尾には「なの☆」がつき、驚くと「わわわ☆」という。ウザイ。「さん」と「くん」の使い分けは、通常は「さん」で、自身へマイナスな場合の単語には「くん」をつける。ウザイ。

晩餐会の招待状を同僚の弥生とともに雄一に届けるためにやって来る。


■ 蝙蝠傘の男

冥庭界七不思議のひとつ。
雨の日も風の日も晴れの日も朝でも昼でも夜でもどこでも蝙蝠傘を差して歩いている。
雄一を冥庭界に連れてきたそうだが、どこで何をしているのかは定かではない。一ついえることはどこかで傘を差して歩いているという事だけだ。




 ■ あとがきの案畜生

次回予告と銘打ってそんな気はさらさらないやりたい放題の2匹のページ末悪魔。右が安全第一、左が古谷くん。
というか既にもう、本編と何の関係も無い。
ちなみに古谷くんはERASERの主人公古谷のそっくりさんで、安全第一は本物。本編がシリアスであればあるほど、彼らの暴走は激化する。読者から見ると飛んでも八分歩いて十分な存在だが、作者としては一番楽しいときなので、譲る事はできないらしい。


   
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