ERASER 登場人物紹介

 
■ 古谷 直樹

ヒドラという人造人間。人より体が頑丈という以外はまったく持って普通の人。ドロボウを生業としている。白兵戦が専門(といってもそれしか出来ない)で、実力のほどは定かではない。

バンクーシャにはドロボウの仕事と白い煙のバケモノに会う為に来た。ドロボウの仕事は古代真書を破壊すること。

  

      


 ■ イザベル・ハスキー

バンクーシャの2番街の番人の元締め的存在で、白い煙から作られたコピー人形。
彼女のコピー元は、白い煙のバケモノを破壊しに来たイザベル・ハスキーというERASER(戦闘用人造人間)である。
現在の彼女はこのイザベルというERASERを白い煙で再現したに過ぎない存在である。

彼女の主な仕事は2番街に入ってきた侵入者の駆除だが、その辺は人造人間に任せきりなので、本人が何かすることは滅多にない。その為、毎日暇をもてあましているのでかなり暇な模様。彼女の唯一の楽しみは、たまに2番街に迷い込んできた獲物が人造人間に狩られる様を見物する事だが、実際はすぐに終わってしまうのでよく落胆する。古谷が来たときに姿を現したのは、彼が”封印石”を持っていた為だが、何の躊躇もなく飛び出てきたのはそういった事情がある。

 イザベルはERASERを模倣しただけの存在だが、戦闘能力は元のERASERと寸分変り無い。このことから「ドリーム・アイ」がいかに高性能だったかを想像する事ができる。ただ、悲しい事に実はイザベルは単体ではたいして強くないのだ。理由は、彼女の元となったERASERが中距離支援型で、白兵戦には向いていなかった事にある。彼女の本来の基本戦略は複数体の人造人間に指示をだし連係プレイをさせつつ自分自身は間を取り、必要に応じて支援攻撃を加えるというものである。しかし、コピーのイザベルはオリジナルのイザベルと異なり、人造人間を極端に嫌っていた為、この戦法を採っていなかった。その為不向きな接近戦を白兵戦専門の古谷に挑むという最悪の選択をし、本編中ではボッコにされていた。だが、古谷に破壊されても所詮は白い煙から作り出されたコピー品なので、その都度ドリーム・アイにより作り直されていた。その為、古谷は不死身だという印象を受けていた。

 ちなみに、彼女の元となったERASERは油断が原因で白い煙のバケモノに敢無く返り討ちにされてしまっている。



■ アルバート・ブラウン

バンクーシャの医療機関に居た研究員。
才能は非凡ではあったが、人間としてもマイナス方向に非凡だった為、研究機関から追放される。自尊心と尊大さだけは人一倍だった為、彼に追放という汚辱のレッテルを貼り付けた研究機関の教授や博士達には相当な恨みがあった。

そんな時に古代真書の写しを見る機会を得る。彼は神の所業とも言える古代真書の知識に埋没していき、最後には体と心を分離させられ、体は古代真書の苗床に、心はドリーム・アイの「七色の夢(セブンスヘブン)」へと堕ちていった。
尚、アルバートは体と心が分離する前にERASERのイザベルに会っているが、その時は古代真書の写しを見ていた程度だったので、辛うじて生かされていた。





 ■ アルバート・ブラウン博士

2番街に18年間診療所を開いていた爺さん。何を食って生きていたのかは知らないが・・・。

彼の正体は、アルバート・ブランの体を乗っ取った古代真書である。
古代真書は古代帝国の技術を未来に残し伝える為の意思を持つ本。その意思の根幹に在るのは古代帝国の再建であり、その為に自ら考え、行動することが出来る。しかし、いくら意思を持とうが本は本。そのままじゃ手も足も出ないので、古代真書は自由に行動する為に人間を洗脳し死ぬまで利用している。

 古代真書の洗脳方法は実に簡単で、綴られている内容を理解できる人間が、数ページ見るだけで洗脳が完了してしまう。しかし、逆を言えば内容が理解できない人間にいくら読ませても洗脳はできないという事である。
 古代帝国崩壊後、人類の科学力は数世紀戻ってしまった。その為、古代真書の内容が理解できる人間というのは限られていた、そこで古代真書は自らの写しをばら撒き反応する人間を探している。アルバートはそんな古代真書の罠に引っかかった人間の一人。



■ 人造人間

平均身長2mを越す巨人で2番街の番人。
彼らもまた、白い煙で再現された虚像。元はERASERだったイザベルの部下である。白い煙で作られてからはイザベルとの主従関係はなくなるはずだったが、オリジナルの体・記憶をそのままコピーしている為、主従関係もそのまま継承されている。その結果イザベルが2番街の元締め的存在となっている。

何体いるのかは明らかではないが、要所要所に配置されているためかなりの数がいると推測される。彼らの仕事は主に侵入者の撃退兼、白い煙の材料の確保。巨体と気配を白い煙で覆い隠し、獲物に近づき仕留めるその技はなかなかもの。彼らの働きにより2番街からは程なくして人が居なくなってしまった。

尚、主(イザベル)には絶対服従だが、知能は低いので思ったとおりに動かないのが難点。また、なぜか知らないが、イザベルにはすごく嫌われている。




■ ギャング

18年前にバンクーシャに移住してきたギャング団。白い煙もその頃から出始めたのだが、これは本当に偶然。

彼らがバンクーシャに来たのは古代の遺跡があると聞きつけたからである。だが、結局発見できたのは「ドリーム・アイ」の抑止力として保管されていた”封印石”だけだった。

   
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